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関西弁

日期:2007-08-21 06:03:47  点击:0  作者:  来源:



「関西弁」
 この言葉は注意が必要です。世間一般の捉え方としてはおそらく、「滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山と、三重の一部で用いられている言葉」ということになるのでしょうが、これらは単に京阪式アクセントが使われている地域という基準だけで括られている嫌いがあります。
 用いられる単語や、言い回しの点なども含めて考えると、実のところ近畿には「関西弁」という一語で言い表せるほど統一された言葉はない、と言わざるを得ません。
 京阪神間ですらお互いに違和感を覚えるほど言葉に差があり、事実京都で育った私にとって、大阪や神戸の方の言葉は似非関西弁に聞こえることすらあります。
 こういった現実を踏まえ、当サイトではこの「関西弁」という言葉の使用を極力避けてあります。

「京阪語」
 京都・大阪間に共通する言い回しや言葉などの総称。この言葉には、「滋賀・兵庫・奈良・和歌山などでは、こういう言い方をせぬかもしれぬけれど」という含みがあります。

「京言葉/京ことば」
 「そうどすえ」「よろしおす」などの言い回しに代表される言葉で、他府県の方が「京都の言葉」と聞いて真っ先にイメージなさるものがこれです。元は京都の下町で多く話された言葉ですが、現在では祇園の他、西陣辺りの旧家にわずかに残る程度といいます。

※当サイトには「京言葉」「京ことば」両方の表記が混在していますが、特に意図して使い分けているわけではありません。

「京都言葉・京都語」
 「京ことばと呼べるほど格式高くはないが、それでも京都的特徴を多く有する言葉」という意味で用いてあります。

「共通語」と「標準語」
「標準語」
 文法的にも音韻的にも曖昧な点や表現の揺れなどがほとんどなく、その国の言語の理想形・模範形と呼ぶに相応しい言葉のことを指します。
 簡単に言えば、「個人差や地域差が一切なく、かつ誰が聞いても不快感を感じることのない上品な言葉」が「標準語」です。

 世界的に見て、必ずしも特定の地域(首都など)の言葉がそのまま「標準語」に選ばれるとは限らず、むしろ下記の「共通語」に学術的な修正を加えたものが「標準語」とされるケースも少なくないようです。
「共通語」
 こちらは単に、「その国で広く通じることを目的とした言葉」のことで、各方言の最大公約数的な言葉のことを指します。
 言い換えれば、「少々個人差や地域差があろうとも、ちゃんと相手に通じて、相手に不快感を与えない程度の品があれば問題なし」という言葉が「共通語」です。

 これらの点を踏まえると、今の日本語に「共通語」はあっても、「標準語」などというものはないという事がお分かりいただけるのではないでしょうか。
 太平洋戦争前には、きちんとした標準語(初期には“普通語”とも呼ばれていた)を策定しようという動きもそれなりにあったようですが、今やそういう動きは皆無に等しいようで、国語学の世界でも、現代の日本語に標準語と呼べるほど規範性の高い言葉はないという考え方が主流のようです。
 今日では「標準語」のかわりに、「共通語」という言い方を用いることが推奨されています。

 しかし現実には、テレビ・ラジオ・雑誌などに代表される多くのマスメディア*のみならず、辞書の中にすら、いまだに「標準語」という言葉を使っているものがある始末で、かの『広辞苑』も第三版までは、国文法概要でこの言葉を使っていました(第四版以降は「共通語」に改められています)。

 とはいえ「標準語」という言葉には、方言を無価値なものとして十把一絡げに扱い、日本語を「標準語」対「非標準であるところの方言」という対立軸で捉えていた時代の価値観が強く滲み出ているようで、私個人的にはどうにも好きになれぬのです。
 それよりもまず各地の方言ありきで、そこから最大公約数的な言葉たちが寄り集まって「共通語」なるものが生まれたという考え方のほうが好感が待てますし、何より日本語の現状をちゃんと反映しているように思われますので、当サイトでは「共通語」という表現を使うことにしています。

* 補注 放送局の中でも、NHKは徹底して「共通語」という用語を用いているようです。この辺りはさすがと言ったところでしょうか。


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「共通語」と「東京語」との対比
「共通語」と「東京語」との対比表

共通語 東京語
「~しちゃう」という言い方 使用は好ましくないとされる。 多用される。

「ない」が「ねえ」「すごい」が「すげえ」等となる現象使用は好ましくないとされる。 多用される。


「赤くなる」類のアクセント ○●●●○(低高高高低)

「白くなる」「凄くなる」
類のアクセント ●○○○○(高低低低低) ○●○○○(低高低低低)※





「砂が」「梅雨が」のアクセント ○●●(低高高) ○●○(低高低)

※ただし若年層では急速に「赤くなる/○●●●○」類との区別が失われつつある。

 
 
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